書の前で泣いている人を
何度も見かけます
「あしたは晴れるね君がたくさん悲しんだから」
高校生の女の子が、20代後半の女の子が、そして私より先輩の方が泣いています。
松坂屋のオルガン広場で10年間、毎年80作品が並びましたが、書は高くて私でも買えません(笑)
開催中、毎日同じ書に逢いにきている女の子が最終日に「いつか欲しいです」と呟いていたと。
そうだ、ポストカードを作ろう!
「遺香」と書かれた書の前で50代の女性が泣いていました
2日目に声をかけました
「母が亡くなって一昨日、葬儀が終わりました。片付けなきゃいけないけど片付けもできなくて…」
「片づけなど一生かかって、できるようになったらやればいいですね…
私は30年以上経った今も父の香りを
思い出すと泣けてしまって、この書を書きました」二人で泣きました。
一つの作品は100枚、200枚書いていきます。降りてきた気持ちをただただ書きます。これでいい…と自分でストップが出るまで。それを師匠と選び落款がおされ一つの作品となり書道展に並びます。
17歳から41年間で書いた書は
数百点…私の手から離れた書も多いです。街の中やSHOP、結婚式場、病院の待合室…書を見かけると飛び上がるほど嬉しいです。
一つ一つの書は音楽と同じようなもので、見た瞬間に広がる景色はそれぞれ違います。でもきっと楽しさや悲しみの気持ちの経験は同じです。
もし、心が動いたら、書を近くに置いてください。
墨は周りの気を良くする「無敵墨」
たったひとりの鈴鹿墨伝統工芸士の伊藤亀堂さんが作ってくださいました。青墨(薄い色の作品)は良寛美術館の監修もされていらっしゃる川口霽亭先生が「この墨はあなたが持っていなさい」とくださった200年前の墨です。
墨のPowerは素晴らしいです。
数年前私も肺腺癌になり病院の枕元に無敵手ぬぐいと無敵バッチを置いて「良くなりますように…」と、何か心強かったです(笑)
私のグッズはイベント会場と講演会でしか買えませんでした。
特に祝儀袋は「どこで手に入りますか…」とリピーターも多く…
今回、コロナ禍でみなさんに逢えなくなり無敵が欲しい!とたくさんメッセージをいただき「よし!」と
"矢野きよ実の書っぷ"を立ち上げました。頑張りました(笑)
パソコンを教えてくれたのは上出来ディレクター葉月ちゃん。
自分で写真を撮り(だから下手くそでも許してね)dead stockも掲載してみました。undercoverなど最高の商品を手掛けるDouble DutchのBOSS川島さんは25年も私のグッズのデザインを無償でしてくださっています。
祝儀袋はちこちゃんと知穂さんと3人で切って折って、そして書を入れて、美しい水引は親友のマブーチの手作りです。日本一の職人さんです!
グッズの一部はチャリティになります。性的虐待の子どもたちを支援するパオ、被災地、児童養護施設への支援、無敵プロジェクトの書きましょの活動費など…
心が動いたら書のグッズ…
どうか出逢ってもらえますように。
繋がってくださってありがとうございます。
矢野きよ実
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